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おすすめランニング本

『トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方 』山本邦子・著 Vol.052

投稿日:2015年11月10日 更新日:

【世界のトップ・アスリートが知っている共通のこととは?】
『トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方 』山本邦子・著 Vol.052

『トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方 』山本邦子・著

この本を読んでいるのと読んでいないのとではこれからの運動の効果が変わります。

トレイルランナーズ大阪の大阪城公園練習会20名を超え、さすがに僕一人では選手一人一人の動きまで見ることができなくなりました。よって、正しい動きがでできているかどうかは、選手個人の判断に委ねられるわけですが、そばで見ていて「自分の身体を思い通りに動かす(動きの再現性 )」というのは、思いの外、難しいものと感じています。

たとえば、「足のつま先を地面と平行にしてみてください」といった動作でも、実際には足のつま先が地面に向けて、下がっていたりします。

その場でサイドステップの練習をしてみましょう、というと多くの選手がすぐできます。それほど、難しい動きではないからです。ところが、「そのサイドステップをゆっくり行ってみてください」あるいは、「サイドステップ後に静止してみてください」というと、途端にバランスを崩す選手が続出します。

どうしてなのか?

それを考えさせてくれるのが、本日ご紹介する『トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方 』です。

「トレイルランナーズ大阪」では、これまで数多くのランニング本、トレーニング本をご紹介してきましたが、本書は単純なハウツー本、自己啓発本とは違います。

著者の山本邦子さんは、アスレチック・トレーナーとして、プロゴルファーの宮里藍選手をはじめ、サムライジャパンの小久保裕紀監督やイチロー選手、スポーツ選手だけでなく劇団四季の舞台俳優さんなどを心身の面で支えてきた人物です。

我々は、なぜ体を動かすのか、体を鍛えるといいのか?

著者は現役のトレーナーであるため、内容が実践的で、現場での生きた話も書かれているのが良いと思います。

では、さっそく内容を見て行きましょう。

▼ ここから

よいレッスンとは考えないレッスンであり、感じるレッスンである。

ふだんの動作をゆっくり行うことは思った以上に難しいもの。でもそこから得られるものは大きく、自分の体の中のズレ、動きのズレを、通常のスピードで行うよりも、より明確に得ることができます。

プロのアスリートにとって大切なのは「動きの再現性」を高めることです。

努力も才能の一部である。

運動とは、「人が自己を確立するため、そして心と体の健全を手に入れるため」 。

ダイエットの成功には自己動機づけをはっきりとさせる必要があります。

大切なのは筋肉の量ではなく、自分の体を必要に応じて操ることのできる土台をつくること。

運動とは体の外からの力の働きと、体の連鎖から起こること。

大切なのはトレーニングルームで行った動作を実際のスポーツ・パフォーマンスに近づける、スポーツ動作に類似したものにつなげる、日常の動きにつなげることです。

元来ゴルフは歩くスポーツです。ですから、正しく歩けることがゴルフのパフォーマンスに大きな影響を与えます。歩くリズムの中にそのスイングのリズムのヒントがあると私は思っています。せかせか歩く人はスイングリズムも速い傾向にありますし、ゆったりと歩く人はアドレスからスイングまでのリズムがゆったりとしていることが多いようです。

コアが体にもとってどんな意味をもつのか、コアをなぜ鍛えるのか、と考えたときに、私は「四肢を自由に動かすためのコア」であり、「呼吸が最適化している状態を保てること」がコアを安定させるうえで大切だと思います。

呼吸が浅い人の体の特徴

1首が短く、肩が上がって見える

2肩や首の筋肉が硬い

3肋骨が硬く動きがない

4お腹(腹直筋)が硬い

5腕(上腕二頭筋)、手のひら、手指が硬い

6太もも前(大腿二頭筋)、太もも外(大腿筋膜張筋)が硬い

7首と肩のつなぎめあたりに厚みがあり、詰まっている感じがある

膝のケガをすると、えてして膝周りの筋力をつけようとします。膝の筋力アップも大切ですが、最も大事なのは、足の使い方、歩き方にあるのです。

ケガの多くは、実は体が硬い人よりも柔軟性は高いけれど筋力が伴わない人によく見られる。

▲ ここまで

自分はなぜこれまで運動をしてきたのか、なぜ今そのトレーニング(ストレッチ)をしているのか、あらためて考える上でも有用ですし、特に呼吸法についてページが割かれているので、「正しい呼吸」について知りたい方には役立ちます。

現在マラソンなどの運動されている方はもちろん、何かしらのスポーツを生徒に教えているコーチにも役立つ内容です。読み進めていくごとに、僕も指導者として考えさせられる点が沢山ありました。

ぜひ読んでみてください。

【世界のトップ・アスリートが知っている共通のこととは?】
『トップ・アスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方 』山本邦子・著 Vol.053

目次
第1章 なぜ体を動かすのか?

Aヨガの意義と効用(なぜ、体を動かすのか、体を鍛えるといいのかその根本に立ち返る)

第2章 ヨガで感覚を鍛える!気づき、修正力を高めることが成功の鍵

第3章 正しい呼吸法を身につけるとストレス軽減 心と体が快適になる

第4章 立つ、歩く、寝る。当たり前の動作をしっかり見直す

第5章 心身の健全をもたらすAヨガ ケガや病気を予防し強い体をつくる!

胃潰瘍の痛みを脳のコントロールで克服したイチロー選手







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“キャプテン”安藤大(あんどう ひろし)
トレイルランナーズ大阪代表
米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ
ランニング歴25年以上
トレイルランニング歴15年以上
コーチ指導歴12年以上

日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。

自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。

2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。

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