トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
エベレストをテーマとした小説は何冊も出版されていますが、濃厚で重い内容でああったり、時には目を背けたくなる生々しい描写もあったります。
そこで紹介するのは『エベレストファイル』。エベレスト登頂の大冒険を味える、初の「児童文学エベレスト小説」です。著者が「十代の読者でも読むことができる山岳小説はないのだろうか」と思い立ち書かれた一冊。著者自身が実際にエベレスト登頂を果たしているだけに、その描写は臨場感たっぷりです。
▼Amazon.co.jp内容紹介
物語は、アメリカの野望を持つ若き政治家が、登頂を目指してネパールにやってきます。一方、シェルパの少年は、幼い頃に親が決めた結婚を解消して、好きな相手と結ばれたいと願っていました。そのためには、既に支払われている花嫁持参金の三倍額を返さねばなりません。そんな彼にエベレスト登山のポーターにならないかという願ってもない申し出がきました。ポーターは地元の少年のあいだでも憧れの職業で、見事登頂に成功すれば莫大な報酬が約束されます。しかも雇い主は、次期アメリカ大統領選の有力候補。鳴り物入りで始まったエベレスト登山に、ポーターとして意気揚々と挑戦する彼でしたが……。
エベレスト関連の映画や本の中では登山者たちにスポットが当たることも多いのですが、本書ではシェルパもメインキャストの一人で登山者との関わり合いも面白さの一つです。
中学生以上向きの作品です。ぜひ山が好きなお子さんのためにチェックしてみてください。
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。