【炭水化物とグルテンが身を滅ぼす】
本日の一冊は、AmazonアマゾンアメリカでNo.1ベストセラーの今話題の本。おどろおどろしいタイトルと食パンの表紙に思わず、即買いしてしまいました。さすがにこのタイトルは「やりすぎ」かと(苦笑)英題は、「Grain Brain-Your Brain’s Silent Killers」。オブラートに翻訳すれば、「パンは脳を老化させる」といったところでしょうか。
先日ご紹介して反響の多かった、『ジョコビッチの生まれ変わる食事』もそうですが、炭水化物制限に加えて、グルテンフリー(小麦制限)の時代へ。こう書くと「グルテンフリーね。」早合点してしまいがちですが、著者が述べているのはそれだけの話ではなく、ご興味のある方は本を読んで理解しておきたいです。
□シリアルを食べる。
著者によれば、「満点は、「はい」がまったくない場合のみだ。このチェックで「はい」と答えた質問が一つあれば、「はい」がなかった場合に比べて、あなたの脳は疾患や異常になるリスクがかなり高まる。」と述べています。
ランナーにとっての糖質(炭水化物)。
この広く知られた事実も最近では、本当に正しいのかなと思い始めています。実際、伝説のトレイルランナーのスコット・ジュレクや香港在住のヴラド・イクセル(14週連続レースに出場し、10優勝以上した人)は、レース前でも炭水化物をほとんど摂取していないように思います。ちなみにスコットはヴィーガン、ヴラドはフルータリアンであることをランナーとしての強さの秘訣の一つに挙げています。
最近は食べ物を手にとるときでも、本当にその物が好きで食べるのか、それとも大好きにさせられているのかを考えるようにしています。両社の違いは大きいからです。
一日に一杯の赤ワインが健康にいい理由や頭痛解決のヒント、脳の働きを高める「サプリメント・ベスト7」は非常に興味深いです。
トップテニスプレイヤーのジョコビッチや本書の著者も、「数週間だけ実践してみて、調子を見てみてください。」と話しています。
日ごろパン食の方、ランチはパスタやピザという方は、ぜひチェックしてみてください。
【炭水化物とグルテンが身を滅ぼす】
食べたパン(穀物)が脳の中で炎症を起こして、脳の働きをにぶくし、将来の認知症にまでつながっている。
グルテンを取り除けば話はおしまい、ではない。
1921年にメーヨークリニックのラッセル・ワイルダーがケトン食事法を開発したときは、「基本的にすべて脂肪から」と提唱していた。
高コレステロールであれば、脳疾患をわずらうリスクが低減し、寿命が長くなることがわかっている。
「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン」によれば、抗うつ剤を使っている人は45パーセントほど脳卒中を経験しやすく、すべての原因による死のリスクも33パーセント高かった。
1993年、コレステロール値の低い高齢の男性たちは、同等の条件でコレステロール値が高い人たちに比べ、うつ病のリスクが300%であると判明した。
1997年のスウェーデンでの研究から、健康な31歳から65歳の300人の女性の中で、コレステロール値が低い人は高い人に比べてうつ病を経験しやすいと報告している。
うつ病はコレステロール値が低い人に、はるかに多いことがわかっている。
グルテン、保存料、添加物、加工食品を除外すること。炭水化物が少なく、体にいい脂肪の多い食事をとろう。
熟成チーズ、燻製肉、グルタミン酸ナトリウムには注意すること。返答通のリスクが30パーセントも増す。
頭痛を経験するパターンと調べること。そうすると自分はいつ頭痛を引き起こしやすいかがわかる。たとえば女性は月経周期に連動するパターンが見つかる場合が多い。
65歳から94歳まで815人に対して行った別の研究では、海藻から抽出したDHA(ドコサヘキサエン酸)をもっともたくさん消費した人たちは、驚くべきことにアルツハイマー病にかかるリスクが60%も低減していた。
一日に一杯の赤ワインに含まれるレスベラトロールを飲むと、老化の進行を遅らせ、脳への血流を増やし、心臓の健康を増進させるだけでなく、脂肪細胞の成長を阻害して抑制するのだ。新しい研究では、もっと少ない量(一日わずか4.9mg)でも、プラスの効果がでるとはっきり証明されている。
ターメリックを大量に使用する地域では認知症にかかる人の率が著しく低い。
米国疫学雑誌の『アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー』の報告において、カレーを「ときどき、しばしば」食べるグループは「まったく、あるいは、めったに」食べないグループより、認知機能を測るテストでかなり高得点を取った。
【炭水化物とグルテンが身を滅ぼす】
管理人:大阪府生まれ。トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。2012年に起業、日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ、マラソン作家。指導歴12年で、初心者にもわかりやすい指導と表現で定評がある。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。2024年10月にAmazon(アマゾン)より電子書籍『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。