「実は、カラダに悪いこと。」雑誌ターザン(Tarzan)7/9
雑誌ターザン(Tarzan)の7/9号は、「実は、カラダに悪いこと。」書かれていることの多くは、”大量摂取した場合”の警鐘の話が中心で、何ごともバランスよくが肝心だと思います。個人的に目から鱗だったのが、調理法に関する話です。
「ホウレンソウを30秒茹でる?それは茹ですぎ。ホウレンソウですが、湯を沸騰させてはだめ。少し泡が立ち始めたときに、まず軸を5秒。そして、全部を湯に浸けて5秒。そして、全部を湯に浸けて5秒。これで終わりです。」
どれだけ健康によいもの、高級食材を使用していたとしても調理法一つで栄養素が変わってしまうことは、まだまだ奥が深いなと感じました。
営養素の吸収を妨げるNG食べ合わせリストの一例
納豆と卵
きゅうりとトマト
焼き魚と漬物
ジャムとハム・ソーセージ
赤ワインとほうれんそう
なぜ?理由は、本誌をどうぞご確認ください。
本書でも述べられている、カフェイン。カフェインには胃液の分泌を促進する作用があります。よって、トレイルレース中に過剰摂取すると胃液が胃の粘膜を傷つけ、胃腸不良になる場合があります。ランナーがトレイルレース中に胃腸不良に陥ってしまうケースは、僕は以下の3つだと考えています。
1.カフェインの摂取
2. 長時間にわたるランニングで胃の機能が低下しているときに食べ物(固形物)を口にしてしまった。(消化できない、消化が追いつかない状態。胃の中にあるもやもや感)
3.ジャンプなどによる上下動での胃への負担
日ごろあまり意識はないかもしれませんが、エイドでのコーラやレッドブルは元より持参した補給食にも含まれていることがあります。実際、私の場合にカフェイン量が1袋で100g近くもあるジェルをトレイルで摂取したところ、その直後に胃の調子がおかしくなったことが一度ではなく、何度かありました。カフェインによる影響だと感じています。
今回のビッグ・ファイブマラソンでもカフェインはエイドのコーラ2杯以外はレース前・レース中を通じて摂取していません。
本当に今健康だと思って試していることが正しいのかを考える、一つのよいきっかけになると思います。今号はぜひチェックしてみてください。
「実は、カラダに悪いこと。」雑誌ターザン(Tarzan)7/9
◆本誌より
カロリーゼロは、ゼロじゃないのだ。
筋肉はタンパク質の合成によってつくられるが、摂取量が20gを超えると、合成の速度が頭打ちになるのだ。1食で20gを目安に摂ればよいのである。
ハチミツをかけたパンケーキ。その原因となるのがAGE(終末糖化産物)だ。AGEは強い毒性をもっていて、体内に入るとさまざまな弊害を引き起こす。
パンケーキのもうひとつの危険。それがセリアック病です。小麦やライ麦、それに大麦に含まれるたんぱく質のグルテン。これによって起きる自己免疫疾患です。アレルギー反応のようなものと考えてもらえばよいでしょう。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸がたっぷりというのは、まぎれもない事実なのだが、それと同じくらい長鎖脂肪酸も含まれている。この脂肪酸は中世脂肪に変わりやすいのである。
ココナッツオイルは人には馴染みの薄い食品です。だから、人によってはアレルギーを起こすこともある。腕などの皮膚に塗ってみて、しばらく置いておく。もし、赤くなってしまったなら、あなたには合っていないということ。
カフェインが効くのには、もちろん理由がある。人間の脳内にはアデノシンという物質と、アデノシン受容体がある。アデノシンが受容体に溜まりこむことで疲労を感じるのだ。カフェインを摂取すると、アデノシンが受容体に溜まりこむことができなくなり、疲れを感じにくくなるのだ。
「実は、カラダに悪いこと。」雑誌ターザン(Tarzan)7/9
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。