【すべてのランナー必読】
『Runner: A short story about a long run』
『リジー・ホーカー ランナー』Lizzy Hawker・著
今回は、初めての洋書を紹介します。
スポーツ本の世界では、余程の話題書でなければすぐに翻訳・出版されるケースは少なく、紹介する意味はあるでしょう。実際、国内でもベストセラーになった「BORN TO RUN 走るために生まれた」の著者クリストファー・マクドゥーガルの最新刊でさえ、まだ国内で翻訳・出版されていません。
本日の一冊は、『リジー・ホーカー ランナー』。ランナーの名前がそのまま本のタイトルに採用されたケースは、それほど多くはないでしょう。
表紙がカッコよく、自宅書棚にインテリアとして飾っておくのにもよさそうです。(笑)
著者のLizzy Hawkerは、The North Face契約女子アスリート。トレイルランニング100マイルレースの世界大会、ウルトラ・トレイル・デュ・モンブランを全人未達の5度優勝。2006年に韓国で行われた、100km世界選手権で金メダル(7:28:46)。2011年には、24時間走の女子室外世界記録を樹立(247.07km)。
さらに、2012年には世界で最も制限時間の厳しく、過酷なウルトラマラソンといわれるギリシャのスパルタスロン246kmで女子優勝(総合でも3位)。2013年には、ナショナルグラフィック社のアドベンチャー・イヤーに選ばれています。
本書ではそんなLizzy Hawkerの肉体やメンタルの秘訣を物語からうかがい知れる内容になっています。その名前を初めて聞いた人でも、8ページにわたる本人・レース写真もあります。英語も比較的平易です。
「エンデュランス系スポーツ(ウルトラランニング)は男性よりも女性の方が向いている。私たちは思っている以上に多くのことを成し遂げられる。」と感じさせてくれる一冊です。
これはあらゆるランナーのためにある一冊です。
【すべてのランナー必読】
『Runner: A short story about a long run』
『リジー・ホーカー ランナー』Lizzy Hawker・著

管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。2012年にランニングコーチとして起業し、全国のランナー500人以上を個別指導。説明は「わかりやすい」と学生からシニアまで初心者の指導に定評がある。自身も現役のランナーで実践的な指導は具体的。ランニング歴は24年以上、世界一周ランを目標に砂漠や北極マラソンなど28か国のレースに参加。2012年3月に『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、11年間でのべ1万人以上が集まる人気に。全国で山でのマナーや歩き方、走り方の啓蒙活動を行っている。ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回る「夢」を実現し、「グループで走る楽しさ」の魅力を伝え続けている。