トレイルランナーズ大阪公式サイト はじめてのトレイルラン講座

トレイルランナーズ大阪は関西を中心にトレイルランニングツアー、運動初心者向けランニング練習会を通年開催!トレランを始めるにあたっての服装や装備、山でのマナーから、トレイルランの登りと下りの基本まで学べます。ぜひ体験ご参加ください。Our TrailRunners Osaka are challenging group running events that take participants to a whole new level from beginners to experience runners. TEL 050-3633-6110 info@trailrunrun.com

おすすめランニング本

『SHOE DOG(シュードッグ)靴にすべてを。』フィル・ナイト・著 Vol.131

投稿日:2017年10月31日 更新日:

【面白すぎる!2017年最高のビジネス書】
『SHOE DOG(シュードッグ)靴にすべてを。』フィル・ナイト・著 Vol.131

「これぞ起業家だ!」
「起業家も「生涯走り続ける」という意味でランナーなのだ!」

今年一番の興奮の一冊に巡り会えました。

本日ご紹介する一冊は、『SHOE DOG(シュードッグ)靴にすべてを。』
ナイキ創業者、フィル・ナイト/PHIL KNIGHTの自伝です。

全国の書店でも一押し!本屋に入ってすぐに目に付く平台に置いてありました。

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツに、元プロテニスプレイヤーのアンドレ・アガシまでが絶賛!

ナイキに関する本は『ジャスト・ドゥ・イット―ナイキ物語』など国内外第三者によって語られた物語はありましたが、創業者自ら”今のナイキ”に至るまでの苦難の数々を赤裸々に語った一冊。

ナイキと聞けば、僕の中では巨額の資金を元に数々の有名アスリートとスポンサー契約を締結、画期的なデザインのシューズを矢継ぎ早に生み出す、オレゴン州にある広大なトレーニング施設、資金潤沢企業のイメージでしたが、本書で綴られているその半分以上が資金繰りに奮闘する話。

エアマックスシューズやジョーダンシューズの成功イメージが強く、大企業の悪戦苦闘の日々から知ることができるのは貴重です。

物語は日本のオニツカ(タイガー)を訪ねるところから始まります。
現実は小説に書かれていることよりも面白い。まさに本書の中のドラマのこと。

その内容を見てみましょう。

▼本書より

冒頭一ページ「初心者の心の中は可能性に満ちているが、達人と呼ばれる人たちの心にそれはほとんどない。」(鈴木 俊隆『禅マインド キナーズ・マインド』)

何マイルも何マイルも走って走りまくっても、なぜそうするのかは自分でもわからない。ゴールを目指して走り、快感を追い求めているのだと自分に言い聞かせるが、実は止まるのが怖くて走っているのだ。

走り続けろ。立ち止まるな。目標に到達するまで、止まることなど考えるな。“そこ”がどこにあるのかも考えるな。何が起ころうと立ち止まるな。

ここでは、同じ場所にいつづけるために全力で走らなくちゃならないのよ。もし別の場所に行きたいなら、少なくともその2倍は速く走らなくちゃ。

人生は成長だ。成長がなければ死ぬしかない。

シュードッグとは靴の製造、販売、購入、デザインなどすべてに身を捧げる人間のことだ。

問われると、私は幾度となく自分の会社をソニーのようにしたいと答えていた。

ナイキを履いたランナーをオリンピックに行かせると。

ナイキはシューズ以上の存在だ。私はもはやナイキを作った人間ではない。ナイキが私を作っているのだ。

小文字のnike(ナイキ)をロゴとして使っていたが、これにも問題があった。likeやmikeに見えてしまうのだ。かといって会社名を変えるには遅すぎるため、文字を読みやすくした方がいいということになった。

私は工場主に手紙を書いて、製造を中止したければ、100年間刑務所に入れてやると訴えた。ちなみに、うちで働いてみる気はないかと付け加えた。こうして1977年の夏に彼の工場と契約し、当面コピー商品の問題は片づいた。

競争に勝つのは比較的簡単なこと。自分に勝つことはゴールラインのない挑戦
▲ここまで

文章中の会話の数々がそのまま名言として読み取れる素晴らしい内容です。

昔何かで見知ったことですが、ナイキの企業スローガン「Just Do It.」には「与えられたチャンスを逃すな。」という意味合いがあるそうですが、創業者の人生ドラマがスローガンそのまま。

読後感こそ違いますが、ヴァージン・ グループの創設者リチャード ブランソンの『ヴァージン―僕は世界を変えていく』をはじめて読んだときと同じ感動と興奮を楽しめました。

この秋冬にじっくり読みたい一冊です。

【面白すぎる!2017年最高のビジネス書】
『SHOE DOG(シュードッグ)靴にすべてを。』フィル・ナイト・著 Vol.131







-おすすめランニング本

執筆者:


comment

関連記事

『「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』葛西紀明・著 Vol.139

【40歳を過ぎて、記録を更新し続けるコツ】 『「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』葛西紀明・著 Vol.139 こんにちは。 トレイルランナーズ大阪の安藤大です。   本日の一冊は、スキーヤーな …

『トレイルトリップガイドブック』石川弘樹・著 vol.101

【ウルトラハイク、ファストパッキングの入門書!】 『トレイルトリップガイドブック』石川弘樹・著 vol.101 本日の一冊は、日本に欧米スタイルのアウトドアスポーツとしてのトレイルランの楽しみ方を持ち …

『なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?』道江美貴子・著 Vol.62

【「何をどう食べるか?」で決まる!】 『なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?』道江美貴子・著 Vol.62 こんにちは。トレイルランナーズ大阪の安藤大です。 いわずもがなですが、体重増 …

『マラソンは三日坊主で大丈夫!』細野史晃・著 Vol.081

【元リクルート社員が教えるランニングメソッド】 『マラソンは三日坊主で大丈夫!』細野史晃・著 Vol.081 こんにちは。 トレイルランナーズ大阪の安藤です。 先日トレイルランイベント後に懸垂(チンニ …

『駅伝マン 日本を走ったイギリス人』アダーナン・フィン・著 Vol.059

【イギリス人から見た、日本人ランナーの強みと弱み】 『駅伝マン 日本を走ったイギリス人』アダーナン・フィン・著 Vol.059 本日ご紹介するのは、『駅伝マン 日本を走ったイギリス人』。著者のアダーナ …

3,368人がいいね!公式Facebookページ

“キャプテン”安藤大(あんどう ひろし)
トレイルランナーズ大阪代表
米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ
ランニング歴25年以上
トレイルランニング歴15年以上
コーチ指導歴12年以上

日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。

自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。

2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。

取材やイベント参加、個別ランニング指導のお問い合わせは…
050-3633-6110
info@trailrunrun.com
www.trailrunrun.com/blog
ameblo.jp/powersports(Official Blog)
facebook.com/trailrunrun(Facebook)
instagram.com/andoohiroshi(Instagram)
twitter.com/andohiroshii(Twitter)

Verified by MonsterInsights