トレイルランナーズ大阪公式サイト はじめてのトレイルラン講座

トレイルランナーズ大阪は関西を中心にトレイルランニングツアー、運動初心者向けランニング練習会を通年開催!トレランを始めるにあたっての服装や装備、山でのマナーから、トレイルランの登りと下りの基本まで学べます。ぜひ体験ご参加ください。Our TrailRunners Osaka are challenging group running events that take participants to a whole new level from beginners to experience runners. TEL 050-3633-6110 info@trailrunrun.com

おすすめランニング本

アメリカのトレイルラン入門書『Where the Road Ends』Meghan.Hicks、Bryon Powell・共著 Vol.086

投稿日:2016年5月19日 更新日:

【スカイランニングの世界チャンピオンが推薦文!】
『Where the Road Ends』Meghan.Hicks、Bryon Powell・共著 Vol.086
『Where the Road Ends』Meghan.Hicks、Bryon Powell・共著 Vol.086

スポーツとしてのトレイルランニング競技は元々はヨーロッパやアメリカが盛んです。オリエンテーリングやクロスカントリー大会も多く開催されています。

そこで海外アメリカのトレイルランニング入門書ではどのようなアドバイスが書かれているか、気になりませんか?

ところが、海外ではトレイルランニング書籍はあまり見かけず(情報雑誌やサイトは溢れていますが)、入門書が出始めたのはここ最近のこと。欧米に比べてスポーツ競技人口の少ない日本国内の方が多くのトレイルランニング書籍が出版されています。

参考:『Running Your First Ultra』Your First 50K to 100-mile http://www.trailrunrun.com/blog/?p=1483

そのためさまざまな国の海外レースに出場した私の経験から見て、トレイルでもロードのランニングの走りで四苦八苦している、特に下り坂を苦手とするランナーが多いように思います。

本日は、『Where the Road Ends(ウェア・ザ・ロード・エンズ)』。 著者はアメリカのトレイルランニング情報ブログとして世界的な知名度と人気を誇る 「iRunFar.com」編集長のBryon Powell/ブライアン・ パウエルとMeghan.Hicks/ミーガン・ヒックスの共著 です。

両氏ともにウルトラランナーでMeghan.Hicksは2013年にモロッコで行われた250km砂漠マラソンで女子優勝、Bryon Powell氏はウェスタン・ステイツやハードロック100マイルレースを好タイムで完走しています。編集者ということは一流選手の動きを見たり、さまざまなノウハウを常日ごろから収集したりできる立場にあるわけですから、その二人がレースで結果を出していることは本書に説得感をもたらします。

Bryon Powell氏はすでに『Relentless Forward Progress』という自著を 出していますが、今回は社員?でもあるMeghan.Hicksとの共著になります。

内容は以下のようになっています。

トレイルランを始める方に/トレイルの地形に応じたテクニック/トレイルランのウェアと装備 水分補給と栄養補給/体調の調整方法/トレイルラントレーニング/トレーニング計画を作成しよう/トレイルでのリスク管理/体調とケガや故障/レースに向けた準備

大体国内のトレイルランニング書籍と内容が似ています。やっぱり「スポーツの基本的な部分は同じで重要」と考えることができました。

まえがきに登場するのはKilian Jorunet/キリアン・ジョルネ。表紙裏には豪華な推薦文メンバー。2014年スカイランニング女子チャンピオンのエミリー・フォースバーグ(Salomon)に、ウルトラランニングの世界チャンピオンのロブ・クラール(TheNorthFace)、ウェスタンステイツ女子優勝のステファニー・ハウ(TheNorthFace)。

推薦文からも 「iRunFar.com」編集者の人脈の広さと人間関係がうかがえます。

本書はこれからトレイルランニングを始める方、始められたばかりの方向けに書かれていますが、国内の書籍と異なると感じた点は、より詳しく地形ごとの走りのアドバイスが書かれていること。高い障害物、低い障害物、岩場、砂地、泥沼など多岐にわたります。

写真が少ないため英語の読解力なしに読み進めることは難しいかもしれませんが、英語勉強もかねてぜひチェックしてみてください。

▼本書より

ロードのランニングでは「1分間に180ピッチが最適」と言われているが、トレイルランニングでは「1分間に180ピッチが最適」で、急斜面やテクニカルなコースでは1分間に200ピッチが最適である。

トレイルランニングではさまざまな方向に瞬時に動かなければならない。そのためランニングだけでなくサッカーや野球、ラクロスのような動きも求められる。

野球の練習を考えてみて欲しい。選手たちはボールを持たずに動きの練習に大部分の時間を費やす。トレイルランニングでもすぐ反応できるように日ごろからの練習が必要だ。

骨盤を上手く使うことが大事だ。

上級者になると難しい下りでは腕を少し高く上げて、脇を開いて両手でバランスを取る。

トレイルでは常に直線ルートを探すことが無駄な動きをせずに済む。

滑りやすいトレイルでは足裏全体で着地する。

【アメリカのトレイルラン入門書の決定版!】
『Where the Road Ends』Meghan.Hicks、Bryon Powell・共著 Vol.086







-おすすめランニング本

執筆者:


comment

関連記事

『できない理由は、その頑張りと努力にあった』甲野善紀・著 Vol.074

【努力が報われない理由とは?】 『できない理由は、その頑張りと努力にあった』甲野善紀・著 Vol.074 本日の一冊は、最近読んだ中でもっとも身体の「動き」を理解する上で役立った本です。 著者の甲野善 …

『2時間で走る フルマラソンの歴史と「サブ2」への挑戦』エド・シーサ・著 Vol.057

【人類はフルマラソン2時間の壁を破ることはできるのか?】 『2時間で走る フルマラソンの歴史と「サブ2」への挑戦』エド・シーサ・著 Vol.057 こんにちは。トレイルランナーズ大阪の安藤大です。 フ …

『サブスリー漫画家 激走山へ!』みやすのんき・著 Vol.150

【55歳の漫画家が富士登山競争、ハセツネCUPに挑戦!】 『サブスリー漫画家 激走山へ!』みやすのんき・著 Vol.150   本日ご紹介する一冊は、累計発行部数は公表されていませんが、『大転子ランニ …

no image

『ダイエットの科学「これを食べれば健康になる」のウソを暴く』ティム・スペクター・著 Vol.144

【世の中に溢れる食品の健康効果のウソ、本当】 『ダイエットの科学「これを食べれば健康になる」のウソを暴く』ティム・スペクター・著 Vol.144     僕が最近読んで「これは深く、面白い!」と思った …

5つのコツでもっと伸びる!『ストレッチ・メソッド』谷本道哉、石井直方・著 Vol.085

【「ストレッチをしようにも体が硬い!」という方に】 『ストレッチ・メソッド』谷本道哉、石井直方・著 Vol.085 「体の硬さをコンプレックスに感じているという人が、とくに女性と中心に増えている」 本 …

3,368人がいいね!公式Facebookページ

“キャプテン”安藤大(あんどう ひろし)
トレイルランナーズ大阪代表
米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ
ランニング歴25年以上
トレイルランニング歴15年以上
コーチ指導歴12年以上

日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。

自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。

2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。

取材やイベント参加、個別ランニング指導のお問い合わせは…
050-3633-6110
info@trailrunrun.com
www.trailrunrun.com/blog
ameblo.jp/powersports(Official Blog)
facebook.com/trailrunrun(Facebook)
instagram.com/andoohiroshi(Instagram)
twitter.com/andohiroshii(Twitter)

Verified by MonsterInsights