【体脂肪燃焼効率を上げ、スタミナに磨きをかけるために!】
『最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!』宗田哲男・著 Vol.146 こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
走るためのエネルギーは糖質、脂質を同時に使って生み出されますが、白米にパン、パスタなど糖質に頼りきった食習慣になっていると、糖質ばかりが優先的に使われ、脂質が燃えにくい身体になります。
脂質が燃えにくい身体に(これはこれまで何百人と見聞きしてきた経験上からですが)、多くのランナーがレース中の糖質の摂取量も不足しており、ハンバーノック(エネルギー切れ)を起こしている人も少なくありません。
脂肪は燃焼しにくい身体に、ランニング中のエネルギー補給不足…ガス欠。
プロトレイルランナー鏑木毅さんも近年著書で「より距離の長いレースでは、食事改善によって脂肪の燃焼効率を向上させることが重要」と説いていますが、その身体づくりの一つとして低糖質食の重要性を挙げています。
本日ご紹介する一冊は、現役の産婦人科医で、糖尿病妊娠、妊娠糖尿病を糖質制限による管理で成果を挙げてきたという著者が、MCTオイルと低糖質食についてまとめた一冊。
「MCTオイル」の目立つ表紙に惹かれて手にした一冊ですが、MCTオイルの説明はありますが、中身は糖質制限、ケトン体になるための指南書でした。
日本でもあれだけブームとなったココナッツオイルも最新の研究では、摂りすぎは身体に悪影響をもたらした (ココナッツオイルに含まれるラウリン酸が免疫T細胞の炎症を増やし、マウスの神経変性疾患の多発性硬化症を悪化させた)ことがわかっています(ココナッツオイルそのものが否定されているわけではなく、ほどほどはよい)。
健康常識やトレーニング常識は、日々変化しており、自分の学んだ常識に固執せず、常に最新の情報にアップデートしておきたいものです。
・”ケトン体”って何?
・「肉や脂肪は食べすぎない方がいい(コレステロールが上がるから)」と考えている
・「炭水化物はなるべく取らない方がいい」と考えている
・低糖質食はハードルが高そう
とお考えの方には、ぜひ一読してみる価値のある一冊だと思います。
さっそく、本の中身を見ていきたいと思います。
▼ここから
最近話題のMCTオイルは、ココナッツ(ココヤシ)やパームヤシ(アブラヤシ)の種子から作られる、構造が短く体内に入ると吸収されやすい中鎖脂肪酸100%のオイル。肝臓でケトン体(糖の変わりに、脂肪から作られるエネルギー)をすばやく作れるオイルです。
糖質を摂ると「解糖系」という糖質回路がまず働きます(解糖回路)。ところが糖質制限されたときには、糖質の代わりに肝臓で死亡からケトン体が作られます(ケトン体回路)。
これまで、動脈硬化の主犯とされていたコレステロールは、実は傷んだ血管を修復する任務を遂行していたことがわかってきました。
ケトン体の生成を促進するMCTオイルと、ゆっくり作用するココナッツオイルを併用して、脳の神経細胞のエネルギーとなるケトン体を、できる限り長時間維持した。
パーキンソン病やハンチントン秒、多発性硬化症、緑内障といった病気にも、MCTオイルやココナッツオイルから獲得できるケトン体に有効性があった。
低血糖が起きやすい人は、将来糖尿病になるリスクが高い。
産後のうつは、鉄不足が原因。人は、脳の中の鉄分が不足すると、糖質回路を使ってエネルギーを作り出そうとします。
(銀座東京クリニック院長の福田一典先生によれば)正常な細胞は、ブドウ糖がなくても脂肪を燃焼させてエネルギーを産生することができ、5大栄養素の脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルがあれば細胞を増やし、体を正常に維持できる。
糖質を必須栄養とするのは、がん細胞だけ。
糖質を摂るほどインスリンが分泌されて、がんの発病や増殖のリスクを高める。
気をつけたいのは、糖質制限とカロリー制限を同時に行わないこと。カロリーを減らすことで基礎代謝も落ちてしまいます。
▲ここまで
MCTオイルについて知っておきたいことがわかりやすく書かれています。
BMI数値が25以上の方(会社の健康診断でやや肥満以上と診断された方) 、体脂肪率燃焼効率を上げたい方は、ぜひチェックしてみてください。
【体脂肪燃焼効率を上げ、スタミナに磨きをかけるために!】
『最強の油・MCTオイルで病気知らずの体になる!』宗田哲男・著 Vol.146
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。