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おすすめランニング本

『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』鏑木毅・著 Vol.147

投稿日:2018年5月1日 更新日:

【トレイルのロングレースを完走するための考え方】

『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』鏑木毅・著 Vol.147

『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』鏑木毅・著 Vol.147

本日の一冊は、ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)の大会実行委員長で、プロトレイルランナー鏑木毅さんによる、自己啓発書。

ランナーの皆さまに走り方や練習メニュー以外の本、自己啓発書を紹介しても、反応はいつもさっぱりですが、有名でファンの多い鏑木毅さんが書いた本とあれば興味を持たれる人もいることでしょう。

本書は、わかってはいるけれどつい何かに理由をつけ練習をサボってしまう、あるいはレース後半で心が折れてしまう、という方に、鏑木さんが20年以上にわたる経験からアドバイスをしています。

<記録を取るだけで、あとから振り返らなければ意味がない。><本番の借りは本番でしか返せない。><ふくらはぎやアキレス腱が痛いとか、どうせレースでは泣くような思いをするのだから、多少の故障はあまり気にならない>さらりと厳しめな鏑木語録は健在で、人生においても、仕事においても、何か一つのことを長続きさせたい方や、メンタルの弱さを強化したい方、良い習慣を定着させたい方に、ぜひ読んで欲しい一冊です。

今でこそ講演をされたり本を出版されたりして、その解説はわかりやすくなっていますが、まだ鏑木さんがプロランナーとして独立したてのころ、私が参加をしていたOSJ湘南クラブハウスで行われていた「鏑木毅のOSJトレイルランニングセミナー」はとても厳しい者でした。そのアドバイスは、”トレイルランニング界の長嶋茂雄”と言ってもよいほど(天才肌という意味で)。

<下りを走るコツはダンスを踊るようにぱっ、ぱっと足を出すことですね。><足を攣ることができるなんて羨ましいですね。><インターバル走で最後の1本、2本で手を抜くことは、本番のレースで手を抜くようなものです。>

そうしたアドバイスの一片を今はこうして本で読むことができるのですから、恵まれています。

ファンには現在の鏑木さんの心境をうかがい知ることができる自伝的な内容も含まれています。

さっそくプロトレイルランナー鏑木語録をチェックしてみましょう。

▼ここから
一つひとつの練習に意味を持たせて、一つでも欠けると本番で最高のパフォーマンスを発揮できない、と自分に言い聞かせて、どんなに小さなトレーニングでも集中して取り組むことが大事です。

自分のすべてを賭けてきた一つひとつのトレーニングを、レース本番で成仏させられなかったことに対する申し訳なさ。それを思うと、僕は泣かずにはいられませんでした。

記録を取ること、SNSでシェアすること自体が目的になってしまって、振り返りがうまくできていない人が多い。

記録を取るだけで、あとから振り返らなければ意味がない。

本番の借りは本番でしか返せない。

「こうなりたい」というゴールを先に決める。

自分の勝負どころを毎年毎年更新していく。

気持ちを盛り上げて行くのが重要という人もいれば、平常心を保つのが重要という人もいますが、僕自身はどちらも大事だと思っています。

競技会場の雰囲気や、そこに行くまでの交通機関までイメージできるか。本番でいかに想定外の事態を避けられるかが大切です。事前の緻密なシュミレーションは、やればやるほどよい。

レース前に不安なところがあったとしても、「どうせ本番ではボロボロになるし、まあいいか」と考えると割り切れる。

晴れのときしか走らないという選手もいますが、そういう人は強くなれません。

ベストレースは未来に待っているという考えで毎回挑んでいます。
▲ここまで

【トレイルのロングレースを完走するための考え方】

『プロトレイルランナーに学ぶ やり遂げる技術』鏑木毅・著 Vol.147







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“キャプテン”安藤大(あんどう ひろし)
トレイルランナーズ大阪代表
米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ
ランニング歴25年以上
トレイルランニング歴15年以上
コーチ指導歴12年以上

日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。

自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。

2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。

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