【ITオタクが3,600万円かけて健康に取り組んでみた！第二弾】
『ヘッドストロング シリコンバレー式頭がよくなる全技術』デイヴ・アスプリー・著 Vol.148
こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
本日ご紹介する一冊は、『ジョコビッチの生まれ変わる食事』と売れ行きを二分し、日本でもベストセラーとなった、あの『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』から３年。その第２弾。
※参考：『ジョコビッチの生まれ変わる食事』
※参考：『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』
今回は、『頭がよくなる全技術』ということで、「食事」「運動」「呼吸」「睡眠」「瞑想」「日の光」にまで、多岐にわたる研究内容を紹介しています。
２冊とも読んだ感想としては、前作の方がわかりやすく役立つ内容で、前作を読んでいない方はまずは前作からお読みになることをおすすめします。
著者のデイヴ・アスプリー氏は、IT起業家として成功するも、不摂生により太り、健康とはほど遠い自分と別れを告げて一念発起し、自分の健康に3,000万円以上投資・検証。
著者の２歳になる娘のクリスマスプレゼントに、「何が欲しい？」と尋ねたら「グラスフェッドのバターが欲しい」と言い、もらって喜びの叫び声をあげるというのはちょっと怖ろしい気もしましたが、日ごろの家庭内での健康マニアぶりを裏づけるエピソードです。
バイオハックを学ぶことができる、興味深い内容です。
本著のエッセンスを見てみましょう。
▼本書より
ミトコンドリアの数、効率、強度によって、いまの知力がどれほどあるか、ゆくゆくはがんや変性疾患にかかるかどうかが決まる。
ミトコンドリアの機能が損なわれると、心機能も低下して低血圧につながり、酸素、燃料、栄養が脳に適切に運ばれないことになる。
脳由来神経栄養因子（ＢＤＮＦ）を増やすことで、学習力と記憶力がカイゼンされ、思考力が高められる。
糖を食べ過ぎたら、ミトコンドリアは脂肪からエネルギーを生成しにくくなり、すべてのエネルギーを糖から生成しはじめる。
パフォーマンスを高めるより何より簡単な方法は、それが低下するのを止めること
「良い脂肪」をもっと食べよう。特にグラスフェッド（牧草飼育）のバターや肉に含まれる「健康的な飽和脂肪」。
神経発生率を低落させる２つの食物は、糖と、酸化した（損傷した）脂肪だ。
痩せた人と太った人に棲んでいる腸内細菌は、非常に異なっている。
あなたの食べるものとメンタルのパフォーマンスの明らかな関連を示すエビデンスはもう存在する。
莫大な数の研究が、コーヒー摂取と長寿とのあいだに強い関連を認めている。
チョコレートは、「カカオ８５％以上」「ヨーロッパ産」を選べ
休みなしに低炭水化物食を行うと睡眠の質も悪くなる。
脳のために最も重要な神経伝達物質を作るには、一定の栄養が必要となる。このために最良の食品は「牛肉」「アーモンド」「卵」「ラム」「天然もののサケ」。
▲ここまで
前作以上に今作もウンチクが多く２度、３度を繰り返し読まないと頭に入ってきませんが、健康や脳の活性化に興味のある方でしたら、最後まで読めるはずです。
僕自身もここ数年で数百冊の健康本を読んでみて、マーガリンやコーヒーフレッシュ、菓子パンなどに含まれる「トランス脂肪酸」は絶対悪だということがわかりました。
以前はトレイルでミックスナッツを持参し食べていましたが、もうここ数年食べていません。糖が多すぎるのと見た目をよくするための添加物「漂白剤（亜りゅう酸塩） 」の使用も気になりますし、本書にもありますがレーズンなどはカビの濃度がきわめて高いからです。
「腸内細菌」「ケトン体」「ＭＣＴオイル」「グラスフェッドバター」「アスタキサンチン」これらのキーワードにご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
『ヘッドストロング シリコンバレー式頭がよくなる全技術』デイヴ・アスプリー・著 Vol.148
【内容より】
・「脳細胞」を増やすもの、減らすもの
・「1分の冷水シャワー」でミトコンドリアを強化
・空気を「最強のエネルギー源」に変える
・「サングラス」でパフォーマンスを激変させる
・日光でミトコンドリアを「ターボチャージ」
・「脳のひだ」を増やす方法
・この運動で「強い細胞」の精鋭軍団をつくる
・「炎症」を抑えた瞬間、頭がよくなる
・「腸内細菌」は脳と連絡を取り合っている
・クスリより「食事」が知的能力に影響する
・人は20トンもの「異分子」を食べている
・炎症を減らすために「寄生虫」を飲んでみる
・「口に入れるもの」でメンタルは変わる
・この「ホルモン」が炎症から救ってくれる
・ケトーシス状態のとき、脳パワーが「28%増し」になる
・「DHAで頭がよくなる」は本当だ
・「光」はクスリである
・鉄壁の「解毒システム」をつくる
・「寒冷熱発生」でテストステロンを増やす
・もっと「激しく」眠る
・あなたはいまやミトコンドリアを完全に掌握している
管理人：トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。
