【ITオタクが3,600万円かけて、本気で健康に取り組んだら? 】
『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー・著
以前、「ジョココビッチの生まれ変わる食事、この本は売れる!」と予測しました。
その後、書店でも大々的に店頭に並べられ、私のようにテニスプレイヤーでない方、日ごろ運動しない方も続々と購入し、異例のベストセラーになりました。昨今の低炭水化物ダイエットにグルテンフリーダイエット、ココナッツオイルにチアシードなどのスーパーフード、亜麻仁油、第○次健康ブームの再来と言ってもよいでしょう。
※参考:『ジョコビッチの生まれ変わる食事は売れる』
http://www.trailrunrun.com/blog/?p=667
そんな中、異色の健康本が新たに登場しました。
それが、本日ご紹介する『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』です。
著者はIT起業家、マーケター、投資家で、シリコンバレーの億万長者ではあったものの「体重が140キロあった」と不健康に悩みを抱えていた人物です。
100人以上の一流の医療従事者、研究者と対談する機会をもち、全米放送のラジオ番組「完全無欠(プレットプルーフ)ラジオ」を通じて、100人以上の一流の人的パフォーマンスの専門家から話を聞いたと述べています。
亜麻仁油、最近の健康本で良しとされていることでも、否定しているものがあり、衝撃を受けます。また「ココナッツオイルが何となくカラダにいい」といった話はご存知の方も多いと思いますが、さらにその上をいく良質なオイルも紹介されています。
本著のエッセンスを見てみましょう。
▼本書より
睡眠の質を保つには、夕食にわずかでも炭水化物を食べるべき
カフェインはどんな供給源から摂っても、エネルギーを高めるだけにとどまらない。脳内の炎症を防ぐことで、認知機能の衰えを軽減し、アルツハイマー病の発症リスクを低下させる。
トレーニングの日の「夜」に完全無欠な炭水化物をいくらか余分に摂れば、回復が早まる。
運動した日は、デスクワークでけしていた日よりずっと多く眠る必要がある。
健康に良い脂肪を食べるのと同じくらい、健康に悪い脂肪を食べないことが重要になる。
野菜に関しては食べすぎということはない。
バージンココナッツオイルはほかのどの食品よりも多く飽和脂肪酸を含んでいて、とても安定しているので、加熱調理には良い選択だ。このオイルを十分に摂取できれば、含まれている少量の中鎖脂肪酸が脳機能を高め、ケトン体の生成を増やし、体脂肪を減らす働きをする。
鶏手羽揚げというハイリスクな組み合わせ。
サフラワー油とひまわり油は避ける。
健康を害する植物油は、キャノーラ油、コーン油、綿実油、亜麻仁油、ピーナッツ油、大豆油。
マーガリンは脳をダメにして寿命を縮める。マーガリンなどが含有している人口トランス脂肪酸。HDL(善玉)コレステロールを減らし、心臓病リスクを高め、中性脂肪(トリグリセリド)値を上昇させ、動脈と心臓にダメージを負わせる。人口トランス脂肪酸は、がん、認知症、アルツハイマー病、肝損傷、不妊症、うつ病と関係があることがわかっている。
良質なホエイ(乳清)は、抗酸化物質グルタチオンの生成に重要なアミノ酸を含有し、グルタチオン濃度を高めるように肝臓内で働く。一般にビルダーや高齢者の筋肉増に使われる。ホエイプロテインの唯一の問題は、炎症性を高めかねない処理がされていることだ。接種は最大でも1日大さじ2杯にとどめたい。ただし運動量の多い人の場合は、1日大さじ4杯まで飲む価値がある。
ポパイがほうれん草を食べるのは正しい。
「カロリー不足」だと妊娠しない。
▲ここまで
30万ドル(日本円にして3,600万円)を自己投資して、学んだ健康方法。
根拠の元となるデータ掲載が乏しく、真偽のほどはやはり自分でも確かめる必要がありますが、健康やダイエットに関心のある方でしたら、話題性のあるテーマばかりです。特に最近はジョコビッチの本を読んで、僕の周りでも炭水化物ダイエットやグルテンフリーを実践されている方が増えていますが、本書にも目を通して「何のために?」を再確認しておきたいです。
著者が僕と同じスマホの睡眠アプリを愛用していることに、少し驚きました。
巻末には、「完全無欠レシピ集」として、完全無欠コーヒーを始めとする著者の料理レシピも乗っているので、こちらも目を通しておきたいです。
ぜひチェックしてみてください。
【ITオタクが3,600万円かけて、本気で健康に取り組んだら? 】
『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー・著
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。