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『TRAINNING ESSENTIALS FOR ULTRARUNNING』Jason Koop・著 Vol.151

投稿日:2018-06-18 更新日:

【ウルトラマラソンランナー必読の一冊】
『TRAINNING ESSENTIALS FOR ULTRARUNNING』Jason Koop・著 Vol.151
『TRAINNING ESSENTIALS FOR ULTRARUNNING』Jason Koop・著 Vol.151
 
今日は、ランニング本の洋書を紹介します。
 
マラソン本の洋書で、話題書は翻訳・出版されることはありますが、発売から何年も経ってからのことが多く、ウルトラマラソンやトレイルランニングの本ともなれば、需要と供給から正直、日本で翻訳・出版されることは少ない。
 
マラソン本はアメリカと日本とでそれほど情報格差はありませんが、ウルトラマラソンやトレイルランの練習メニューノウハウなどは、日本の5年から10年以上は進んでいます。2千人、3千人の定員枠が1日で埋まるなどウルトラマラソン人気は世界の中でも異常なほどなのに、情報では日本は遅れています。
 
日本はどちらかと言えば、練習メニューの重要性を説いた本よりも姿勢や走り方などの技術中心の本が溢れていると思います(そして、その方が読者に人気です)。
 
ランニングフォームの改善も重要ですが、自分の体を作り上げるのは日ごろの練習であり、その練習内容が間違っているがために記録が伸びず思い悩むランナーが沢山いるのに、練習内容も重要ではないでしょうか?
 
本書は、アメリカの著名なウルトラランニングのコーチであり、ディーン・カーナゼス Dean Karnazes(全米で最も有名なウルトラマラソンランナー)、ダコタ・ジョーンズ Dakota Jones(ハセツネ2012優勝) 、ディラン・バウマン(UTMF2018優勝)、ケイシー・リックタイ Kaci Lickteigなど名だたるアスリートのプライベートコーチでもあるジェイソン・クープが、 ウルトラランニングレース完走に向けての練習の取り組み方を記した、ウルトラランナーのための一冊。
 
そのノウハウとメソッドは、アメリカの人気トレイルランニングのオンラインメディアサイト、iRunFarを運営する、ブライアン・パウエル Bryon Powellも絶賛。
 
この本のことを何で知ったのかというと、UTMF2018優勝後のディラン・バウマンが「コーチのおかげです!」とTwitterでつぶやいていたから。僕もランニングコーチをしていますが、選手以上に表に名前は出ずとも、こうして教え子から感謝の言葉を伝えられるのは嬉しいですね。
 
読んでみて、そのトレーニング内容は、アメリカのランナー間で最も有名なコーチ、ジャック・ダニエルズの考え方がベースになっているように思いました。
 
参考:『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』ジャック・ダニエルズ・著
 
ダコタ・ジョーンズやディラン・バウマンは、一般市民ランナーが内容を聞いただけで吐き気をもよおすほど、高強度のランニング練習を頻繁に取り入れていますが(たとえば12分間走×3本、3分間全力走×5本など)、その影にはコーチの存在、ジェイソン・クープのアドバイスによるものだったとは知りませんでした(それをきっかけに彼らが好成績を叩き出し、一躍スターダムに上りつめたことも)。
 
ダコタはハセツネ2012で優勝、ディラン・バウマンはほかの日本人や外国人ランナーを寄せつけず、2018年のウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)で圧勝しました。
 
ダコタにはジェイソンが自ら「何か困っていないか」と電話をし契約、バウマンは直接ジェイソンにコーチの依頼をしたことが本書の中で書かれています。
 
日本ではまだまだ馴染みがありませんが、世界トップアスリート、好成績を収め続けるランナーの影には、必ず専属のコーチがいます。それも複数。
 
ディラン・バウマンは、2015年のタラウェラ・ウルトラマラソン100kmを7時間44分58秒で優勝、その時トレイルのコース上で歩いたのが「給水所を出た200メートルだけだった(それ以外登りも含めてすべて走った)」という後日話を聞いて、つなぎの舗装路と林道が多く走りやすい、2018年のUTMFのコースでは優勝確実に見ていたのですが、予想通りになりました。
 
より距離の長いレース、50マイルから100km、100マイルまでいずれ参加を考えているランナーは、一度読んでおきたい一冊と言えます。
 
しかし、いちばん大切なのは、どんな本を読んでも結局は「やるかやらないか」です。
 
ぜひ辞書片手に読んでみてください。
 
【本書より】
■THE TOP FOUR TRAINING MISTAKES IN ULTRARUNNING
They unneccessarily prioritize mileage over focused training. They train too slow.
 
MISTAKE1:THE N OF 1
I’ve DNFed when I sholdn’t have, and I’ve finished races when I should have dropped out.
 
MISTAKE2:TOO MUCH FOCUS ON VOLUME
They train low and slow.
 
MISTAKE3:NOT ENOUGH INTENSITY
 
MISTAKE4:LACK OF SPECIFICITY
How steep are the climbs? How hot is the race? How far apart are the aid stations? What is the terrain like?
 
What is your training philosophy?
 
I coach athletes, and they are not machines or a collection of datapoints.
 
Before you are an athlete, you are a person. You play many different roles in life.
 
1.Develop the cardiovascular engine.
2.Improve lactate threhold climbing speed.
3.Concentrate your workload.
4.Train ghe gut.
5.Do the most specific things last.
6.Race with a purpose
7.Rest with purpose and intensity
8.Comprehensively prepare for all the stresses you will face on race day.
 
Dylan Bowman, Dakota Jones, Kaci Lickteig,They do a lot of interval work above threshold because no amount of moderate-intensity trainning volume will be enough to generate the cardiovascularfitness necessary to stay in contention at the front of the pack.
 
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『TRAINNING ESSENTIALS FOR ULTRARUNNING』Jason Koop・著 Vol.151
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◆Amazon.comの著名人による賛辞◆
“Training Essentials for Ultrarunning is a breakthrough work that brings together sound scientific principles and years of coaching experience to create the definitive training manual of our time.” ― Dean Karnazes, ultrarunner and author of Ultramarathon Man
 
“Jason Koop masterfully communicates complex science in a way that everyone can understand. So if you’re looking for a technical guide to ultras, look no further than Training Essentials for Ultrarunning.” – Bryon Powell, founder of iRunFar.com and author of Relentless Forward Progress
 
“The best training manual ever written for our sport…Never before has the science of running ultra distances been evaluated and explored in the way that Koop does it in this book…This book may revolutionize how we train for and race long distances…In a word, Training Essentials for Ultrarunning is brilliant.” ― Ultrarunning magazine
 
“Jason Koop is one of ultrarunning’s most successful coaches.” ― TrailRunner magazine
 
“Follow the principles Koop outlines and you will not only run your ultra, but own it as well.” ― American Trail Running Association
 
“Training Essentials for Ultrarunning is a look inside the mind of the guy responsible for getting the world’s best ultrarunners to the podium.” ― Outside







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安藤大(HIROSHI ANDO):マラソン・トレイルランニングコーチ。大阪府生まれ。身長183cm、体脂肪率8%。「膝痛の撲滅、けがの軽減に貢献したい」という思いから、初心者から経験者までランナーを800時間、400人以上を個別指導。初マラソン完走者や自己記録更新者を数多く排出。

ランニング歴は20年を超え、英語を話し、トレイルレース戦績は28か国・33か所で45戦。メディア取材歴も多数、2012年より関西でロングラン開催中の『はじめてのトレイルラン』ツアーは人気で5,000人以上が参加。夢はランニングを通じて国内・世界中を飛び回ることと一緒に走ることの楽しさを伝えていくこと。

SAQレベル1インストラクター|山岳共済会会員|日本赤十字救急法救急員|上級救命講習取得|応急手当普及員|国際的野外・災害救急法(WFA)|水上安全救急法(Water Rescue for the First Responder )

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