トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
本日の一冊は、『栄養学知ってるつもり!?NUMBER DO PLUS(ナンバードゥ・プラス))』の最新刊。
今号は昨今話題の「グルテンフリーは効果あるの?ないの?」「白米よりチャーハンのほうが太らない?」 「ケトン体って何?」「地中海料理って本当に体にいいの?」など食生活に特化した特集。ほかヨーグルトやスムージーの効果に関する記述もあります。
注目はサッカーの中村俊輔選手、スキージャンプの高梨沙羅選手、格闘家の川尻達也選手などさまざまな競技アスリートの食生活が公開されています。競馬界からはミルコ・デムーロ選手も。武豊選手らと激戦を繰り広げ、長らくジョッキーとして活躍しているイメージがありましたがまだ37歳だったんですね。
デムーロ選手のレース中に食事をしない理由が「もし落馬して手術を受けなければならなくなったときに胃に食べ物が入っていたら良くないから」には驚きました。元ハンマー投投手の室伏由佳さんも慢性的な鉄欠乏症貧血に悩まされていて、その克服方法についても紹介されています。同じく鉄欠乏症貧血に悩む女性の方は要チェックでしょう。
本誌の中身を少し見てみましょう。
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普段の食事は、野菜と豆が中心。日本に来てからは、パンやパスタ、ごはんなど、糖質はあまり食べなくなりました。(騎手 ミルコ・デムーロ)
食事の最初に、まず味噌汁なスープなど、温かい汁ものを摂るようにしています。これは、胃を広げてたくさん食べられるようにするためです。(水球 保田賢也)
重要なのは、糖質を最後にすること。
コンビニでおにぎりを選ぶなら、塩むすびよりもツナマヨ。ざる蕎麦を食べるなら、かしわやたまご焼きを頼んで、たんぱく質を一緒に摂る。
どんな栄養学よりも自分が決めたルールが大事。(武井壮)
走るときは接地した足を意識するよりも、その逆の脚や腕を使って体の重さをどれだけ軽くしながら地面を蹴れるかが重要になります。
大事なのはわけも分からず強くなるのではなく、強くなる理由が必ずあるってことを選手に理解させること。(競泳 平井伯昌コーチ)
オリーブ油よりワインを飲んでいるほうが癌や心疾患の予防効果が高い。
オイルを摂る時間帯は朝食時や運動の2時間前が最も効果的。体内に素早く吸収されて、身体がスムーズに動く。
油は胃への負担が大きいので、糖質や乳製品と一緒に摂ったり、小分けして摂りましょう。
▲ここまで
このブログの書評紹介だけを見て、いきなり書かれたノウハウを実践される方がいますが、その本質を学ばずに行うことは危険でしょう。特に食生活については自己責任でご判断ください。
「ランナーとしての食生活の改善やパフォーマンスアップ」にご興味のある方はぜひ今号は読んでみてください。特に適性体重よりも体重のある方は必読です。
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。