【体脂肪率が高いと感じる方へ】
『体脂肪を落とす×ためないスピードトレーニング』尾関紀輝・著 vol.092
先日コーチングの依頼を受けた男性ランナーの方が「昔から適正体重より10キロも痩せており、なかなか筋肉がつかない体質」とお悩みでしたが、体脂肪率は20%を超えていました。
一般に体脂肪率の適正範囲は男性15~25%、成人男性の平均は17%とされています。定期的に運動しているランナーはこれよりも低いでしょう。
高い体脂肪率の要因は運動不足や加齢による筋肉量の減少や食べ過ぎ、食習慣が挙げられますが、ご依頼いただいた男性は定期的な運動もしていますし、パーソナルトレーナーについてウェイトトレーニングも行い、夜8時には夕食を食べ終える規則正しい食事をしていると言います。
それでも高い体脂肪率ですから、実際の食事内容を見てみないことにはわかりませんが、そこで紹介するのは本書です。
本書では、体脂肪の燃焼に重点を置いたトレーニングプランを紹介。
冒頭の男性は「筋肉がつきにくい」ことにも悩んでいました。週に3回筋力トレーニングを行っても筋肉がつかないなど効果が得られない場合は、かつての僕のように超回復がきちんと行われていないのかもしれません。
さて、本書の中身をチェックしてみましょう。
◆本書より
食事量が減れば一時的に体重は落ちて痩せるが、一定期間経つと、少ない食事量でも体が機能するように、エネルギーを節約するようになってしまう。その結果、基礎代謝量が落ち、筋肉の量も減少してしまうのだ。
タンパク質を摂るとグルカゴンというホルモンが分泌される。グルカゴンは脂肪細胞を血中に放出きてエネルギーとする働きをもつため、脂肪燃焼促進の役割を担う。
タンパク質は、脂肪燃焼に必要な筋肉をつくるのに重要な要素でもあり、1日に「体重×1.0〜2.0g」を目安に摂るとよい。
◆ここまで
ランニングに特化したトレーニング本ではありませんが、体脂肪の燃焼に特化した解説本は珍しいのではないでしょうか。
体脂肪が高めでお悩みの方、基礎的な筋力トレーニングのメニューやフォームをお知りになりたい方はぜひチェックしてください。
【体脂肪率が高いと感じる方へ】
『体脂肪を落とす×ためないスピードトレーニング』尾関紀輝・著 vol.092
管理人:大阪府生まれ。トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。2012年に起業、日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ、マラソン作家。指導歴12年で、初心者にもわかりやすい指導と表現で定評がある。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。2024年10月にAmazon(アマゾン)より電子書籍『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。