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おすすめランニング本

『ヒト(人)はなぜ太るのか?』ゲーリー・トーベス・著 vol.094

投稿日:2016年6月28日 更新日:

【なぜ私は太って、あの人は太らないのか?】
『ヒト(人)はなぜ太るのか?』ゲーリー・トーベス・著 vol.094

『ヒト(人)はなぜ太るのか?』ゲーリー・トーベス・著 vol.094

最近、ダイエット本、健康本など数十冊をひとまとめに読んで、今のベストセラートレンドのほとんどは「炭水化物」「糖質」「グルテンフリー」「人工甘味料」がキーワードであることに気づきました。

そこでこれらの元となる集大成的な本を探していたところ、一冊の本に出会いました。

本日ご紹介は 「ヒトはなぜ太るのか?」思わず胸にぐさりとくる、直球ど真ん中なタイトル通り、肥満になる原因とその対処法が書かれています。 著者は「本書はダイエット本ではない」と語り、「私は読者に本書を批判的な立場から読んでほしいと思っている」と単純に内容を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、自分の責任で行動してもらいたいと促しています。

2013年発刊の本ですがAmazon.co.jpで中古本はいまだ値崩れせず、2,000円以上の値段がついています。(定価は2,800円)。

よく「安藤さんは何か食生活について意識をしていることはありますか?」とコーチング受講生に尋ねられます。

身長は180cm。体重63kgで体脂肪率はレース後も8%台を保ち、レース当日の好不調のむらもないことことから食生活についてはある程度かたちができてきたと自負しています。

僕は食事制限を行ったことはありません。

トレイルランニングは平地を走るランニングに比べ、消費カロリーがかなり多いので、年間で100日以上僕ぐらい山に行っていると食べないとどんどん痩せてしまうんですよね。いつもは16時と20時の2回がっつりと食事を摂ります。

日ごろは「口にするもの、口にしないもの」については常に考えています。考えるだけでなく、それらをすべてリスト化しているのでスーパーに行ったらそのリストを見ながら食材を選ぶだけです。毎回悩まずに済み、リストは効果てきめんのように思います。

最近最新の体重計を購入して、日々体重や体脂肪率、BMIなど10項目以上の推移を見ていますが、やっぱりご飯に焼きそば、ご飯にラーメン、この組み合わせは太りますね。

ビールにラーメンは「肥満にまっしぐら」な組み合わせだと思います。

早速本書の中身を見てみましょう。

▼本書より

1900年代初期に、ドイツ人の糖尿病専門家カール・フォン・ノールデンが、「私たちは消費するよりも多くのカロリーを摂取するから肥満になる」と初めて主張する。

私たちが過食するから太るのではなく、私たちの食事に含まれる炭水化物が私たちを太らせていることを科学自体が明らかにしている。

特に、小麦粉やシリアルを含む精製炭水化物、ジャガイモなどのでんぷん質の野菜、砂糖や高果糖のコーンシロップなどの糖分といった消化されやすい炭水化物を多く含む食べ物を摂取することで、インスリン分泌が刺激されるためだということを、化学は明らかにした。

炭水化物の多い食べ物を避けなさい。食べ物が甘いほど、そして食べるのが容易で消化が速いほどあなたが太る可能性はより高く、このような食べ物をより避けるべきである。

私たちによいものだけではなく、地球によいものについても考えるべきではないのか?

肥満および過体重の患者に対する低カロリー食の処方は、よくても「一過性」、つまり一時的な「軽度の減量」をもたらすだけである。

私たちが身体活動を増やせば「食欲を増進する」。

極端に激しい身体活動は減量の速度を低下させる。

肥満は、エネルギーバランス、あるいは入るカロリー/出るカロリー、または過食による異常、また熱力学と何の関係もない。

やせたマラソンランナーたちは、熱心に訓練し、そうすることで何千カロリーものエネルギーを消費するからやせているわけではない。むしろ、彼らはカロリーを消費し、やせるようなからだになっているため、カロリーを消費するように駆り立てられるのである。

私たちは過食するから太るのではない。私たちは太りつつあるから過食するのである。

「中年になると肥満になるのは、私たちの代謝が低くなるから」という説は、おそらくその原因と結果が逆になっている。代謝が低下するから太るわけではない。太るから代謝が低下するのである。

果糖とブドウ糖が半々に含まれるという糖の組み合わせは、私たちを肥満にくるのに特に効果的かもしれない。

あなたが太りやすい体質で、健康を損なうことなく、できるだけやせていたいのであれば、炭水化物を制限し、血糖値とインスリン濃度を低くたもたてばならない。太らせる食べ物(炭水化物)を削ることで、脂肪を減らすのである。

▲ここまで

巻末には膨大な参考文献も記載されており、研究結果に裏打ちされた内容となっています。「私は太りやすい体質」と悩みと自覚のある方はぜひチェックしてみてください。

【なぜ私は太って、あの人は太らないのか?】
『ヒト(人)はなぜ太るのか?』ゲーリー・トーベス・著 vol.094

目次一例

第一部 物理学ではなく、生物学の問題である。

なぜ私が、そこで、そのとき太ったのか?

誰にでもわかる熱力学

第二部 肥満症入門

なぜ私が太り、あなたは太らないのか

ダイエットはなぜ成功し、失敗するのか?

太る炭水化物に関するよもやま話

肉を食べるべきか、それとも野菜か?

健康的な食事の本質







-おすすめランニング本

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“キャプテン”安藤大(あんどう ひろし)
トレイルランナーズ大阪代表
米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ
ランニング歴25年以上
トレイルランニング歴15年以上
コーチ指導歴12年以上

日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。

自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。

2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。

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