【やっぱり凄い「歩く(トレッキング)」に「走る(トレラン)の効果】
『山がカラダに聞く理由』雑誌ターザン(Tarzan)6/11
トレイルランナーズ大阪の安藤です。
雑誌ターザン(Tarzan)の6/11号は、『山がカラダに聞く理由』。トレイルランナー山本健一選手から石川弘樹選手らが登山からトレイルランまで歩き方、走り方を指南。
「脂肪がさらに燃える!疲れない山の走り方」「山で使用する筋肉がわからなければ、鍛えられない」そうした点も本誌の中では述べられています。
トレイルランといっても登りのすべてを走るわけではありません。つまるところ、トレイルラン上達ためには、まず山登りから学ぶ必要があります。本誌の特集では、山登りで使う筋肉や登り心拍数の適正目安など、今後登山やトレイルランをトレーニングの一つに取り入れてみようと思われている方には、あらためて役立つ内容です。特に登山をしていて、「走っている人が気になる」という方には、いろいろと疑問が解決する内容になっています。
本書で、「登山能力の差は、登山経験の長さではなく、年間の登山日数によって変わってくることがわかる。」とありますが、同じくトレイルランも「トレイルラン歴◯年」「○○大会を完走しています」というのは大した意味をもたず、毎月どのぐらい山に行っているかによって変わってくると思います。
本書では山本健一選手と石川弘樹選手が登場していますが、トレイルランナーによっても言うことや考え方は異なります。「あの雑誌であの人はこうした話をしていたのに、別の雑誌で別の人は真逆のことを話している」と混乱にも繋がりかねません。
誰か一人メンター(師匠)を決め、徹底的に見習うのが上達にはよいでしょう。
今号は、ぜひチェックしてみてください。
『山がカラダに聞く理由』雑誌ターザン(Tarzan)6/11
◆本誌より
登山能力の差は、登山経験の長さではなく、年間の登山日数によって変わってくることがわかる。
どんな人でも初めのうちは登山能力が低いが、回数を重ねるごとに誰でも高めていける。
身長と体重の関係から計算できる肥満度がBMIだ。BMI(体重÷(身長×身長))が高くても低くても病気にかかりやすいのだ。一番健康を保てる数値は、BMI22。
登山で平地と同じ心拍数を保つなら、半分以 以下のスピードでなくてはならない。平地よりややゆっくりでは速すぎます。
山を歩いたり走ったりして筋肉痛が起きるのが筋力的に弱いところですから、山に行けば自分の弱点部位がわかるということ。
山では必然と長時間運動になるので、痩せやすい。
行動中のエネルギーと水分の消費量
体重(kg)×行動時間(h)×5
例:70kg×6時間×5=2,100kcal
例:70kg×6時間×5=2,100ml
登山で平地と同じ心拍数を保つなら、半分以下のスピードでなくてはならない。平地よりややゆっくりでは速すぎます。
登山ではややきついと感じる運動強度で歩いていると、LT(乳酸閾値)を超えてしまうことが多い。だから、ランニングと同じような感覚で行うことはできないと理解しておいてほしいです。
上りの基本は、斜度に合わせて歩幅を変えること。
下りで鍛えられる筋肉は腹直筋と大腿四頭筋。
普段の階段下りやスクワットで、下りで活躍する筋肉が鍛えられる。
『山がカラダに聞く理由』雑誌ターザン(Tarzan)6/11
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。