【なぜ人生から立ち直る話に、きっかけはランニングが多いのか?】
『ザ・ロングラン 人生を走り出す日まで』ミシュカ シュバリー・著
今日もKindle本をご紹介します。
本日の一冊は、薬物中毒にアルコール依存症から、ランニングに目覚め、トレイルやウルトラマラソンを完走するまでの過程を赤裸々に綴った、自伝小説。全米のKindleで、ベストセラー入りした一冊。
国内で「薬物中毒」や「アルコール依存症」脱却するために走り出したというランナーはほどんどいないでしょうし、多くはダイエットなどの健康目的でしょう。そのため共感は得られにくいかもしれませんが、人生のどん底からランニングを通じて這い上がっていくさまは読み物としては面白いです。そんな状態からろくに運動もせずに臨んだ、初めてのハーフマラソンが1時間48分とは著者にはランニングの才能があったのでしょう。
「ランニングをきっかけに人生がよくなった」という話は多々ありますが、なぜにテニスやサッカーではそうした話を聞かないのでしょうか。それはランニングがほかのスポーツにはない稀有な「前を向いて走るスポーツだから」だと僕は思います。
ランニングには後退はありません。
走りながら、後ろ向きな気持ちになることはできないのです。
57ページほどのさくっと読める、短編小説です。
ぜひチェックしてみてください。
【なぜ人生から立ち直る話に、きっかけはランニングが多いのか?】
『ザ・ロングラン 人生を走り出す日まで』
◆Amazon.co.jp内容紹介
幼いころからアルコールが身近にあり、気づいた時にはアルコールから、果てはドラッグにまで溺れ暮らしていた著者。だが、ある日走り出したことがきっかけで、なぜか一滴も飲まない超長距離ランナーに生まれ変わる。その経緯を綴った回顧録。ミュージシャンであり、アルコール依存症者、薬物濫用者であった人間が、大失敗や、欲望、ごまかし、その後の結末などを赤裸々に綴った作品は、米国アマゾンのKindle Singlesで発表されるや、多くの共感を得てベストセラー入りした。気骨、ユーモア、大胆さ、そして温かみのある作風に、からりとしたユーモアがにじむ。

管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。2012年にランニングコーチとして起業し、全国のランナー500人以上を個別指導。説明は「わかりやすい」と学生からシニアまで初心者の指導に定評がある。自身も現役のランナーで実践的な指導は具体的。ランニング歴は24年以上、世界一周ランを目標に砂漠や北極マラソンなど28か国のレースに参加。2012年3月に『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、11年間でのべ1万人以上が集まる人気に。全国で山でのマナーや歩き方、走り方の啓蒙活動を行っている。ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回る「夢」を実現し、「グループで走る楽しさ」の魅力を伝え続けている。