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おすすめランニング本

『ウルトラマラソン(超馬道)』関家良一・著 Vol.032

投稿日:2015年7月24日 更新日:

【台湾ベストセラー、ウルトラランナー必読の一冊!】
『ウルトラマラソン(超馬道)』関家良一・著
『ウルトラマラソン(超馬道)』関家良一・著トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

今日もKindle本をご紹介します。

よい自伝というのは、本当に自分もその場にいるかのような楽しみを与えてくれるものですが、本書もまたそんな一冊。

2004年、2006年~2008年の4回、24時間走の世界チャンピオンに輝き、ギリシャのスパルタスロン246kmで2度優勝。フランス・スルジェール48時間走2回優勝。台湾・東呉24時間走8回優勝するなど、海外のウルトラマラソンで数多くの実績を残す、ウルトラマラソンランナー関家良一さんの自伝。

著者は台湾で数多くの実績を残しているため、日本国内よりも台湾で知られています。本書も台湾で発売され、ベストセラーに。邦訳版ということで、珍しい逆輸入本と言えるでしょう。

ランニングを始めた多くの人にとって、100kmや24時間走、ましてや48時間走なんて想像のつかない世界だと思います。100kmや100マイルといったウルトラトレイルランニングレースを完走している僕でさえ、そうなのですから。

まず海外でのウルトラマラソンの定義は、「42.195kmを超える距離はすべてウルトラマラソン」とされています。国内では、「100kmを走らなければウルトラマンじゃない」といった風潮がありますが、50kmでも60kmでも立派なウルトラ完走です。周囲の言葉を真に受けず、未知の距離を完走した自分自身を褒めていただきたいと思います。

特に参考になったのは、ウルトラマラソンを完走するメンタルや練習内容ではなく、休息について。

「休養中の合言葉は「故障したと思って休め」。 」

僕も一競技者として考えるのは、今一瞬の活躍ではなく、「あの人、昔一時活躍していたけれど最近見かけないね」と言われないように、50歳、60歳になってもケガや故障なく、最前線で走り続けていたいと思っています。そのためのトレーニングをしていますし、身体が発する声には敏感になり、それが20年近いランニング人生でケガや故障のない秘訣かなとも思っています。

まさに「休む」ということの大切さを本書を読んで、実感しました。

紙で出版はされていない本ですので、この機会に電子書籍の購入も考えてみられてはいかがでしょうか。これからウルトラマラソン大会に挑戦をお考えの方、あるいはすでに完走しウルトラマラソンの魅力にハマってしまった方は、いろんな意味で楽しめる一冊です。

【台湾ベストセラー、ウルトラランナー必読の一冊!】
『ウルトラマラソン(超馬道)』関家良一・著

◆本書より

どのような生き方になっても結果よりも「一生懸命頑張った自分自身」を誇りに思えるような、そういう生き方にこそ私は価値を見出したいと思う。

フルマラソンは完走を目標とするものではなく、タイムを競うものであるとの認識に変わった。2007年から始まった東京マラソンを見てみると、全体の完走率は概ね95%で推移しており、老若男女、走力を問わず、余程のアクシデントがない限り、「府了解しました。マラソンは誰でも完走できるスポーツである」と言えるだろう。

脚を呼称したのも、その状態でレースへの参加を決めたのも全て自己責任であり、脚にだけ全責任を押し付けるのは筋が違うのではないだろうか。

身体はこうした痛みによってしか不調を訴えることができない。その声なき悲鳴にきちんと耳を傾けて向き合わずに鞭を叩くだけでは、身体が言うことを聞かなくなるのは当然のような気がする。

自分の限界に挑戦し頑張ることは素晴らしいかもしれないが、それは周囲の協力があってのことであり、それ故にウルトラマラソンに参加すうる度に人の温もり、よさ、素晴らしさを再認識できるものだ。

休養中の合言葉は「故障したと思って休め」である。実際には故障などしていないのだが、本当に故障して「走れない」よりは「走らない」ほうが精神的にもずっとよいのだ。

私がウルトラマラソンで長きに渡ってトップれべ了解しました。うのスキルを走り続けられたのも、しっかりとした休養を入れていたからだと確信している。

技術を磨くこと=自分自身を磨くこと

【目次】

第一章 人生において必要なものの全てをウルトラマラソンから学んだ

   ウルトラマラソンが自分の性格を変えた
夢について語る
日本の柔道を考える
急がば回れの精神
超馬道
実績を持つ指導者たちへの提言
東京マラソンで見たもの
理想の走り
ウルトラマラソンは中高年に適したスポーツ第二章  他人に優しくなれるか
一人の少年の挨拶から学ぶ
誰かの為に行動する
相手の立場で考える
尊敬するランナー・大滝雅之
WESTERN STATES ENDURANCE RUN
「共走」から生まれるもの
何故アフリカ勢はマラソンが強いのか?第三章  客観的視点と自己責任
あるイベントでの出来事
リレーマラソンと個人マラソン
名選手よりも名監督を目指せ
富士登山競争での出来事
制限時間の無いウルトラマラソン
自分の責任を最後まで全うする気持ち第四章  拘りを棄て我が道を行く
忘れる能力
他人の評価に一喜一憂しない
48時間走という全く別の競技
拘らない事に拘る
人間の身体は何でできているか?
川内優輝選手
目先の物事に囚われ過ぎるな
王貞治選手

第五章  負けた時ほど学ぶ事が多い
負けた時ほど学ぶ事が多い
Yiannis Kouros
Valmir Nunes
Paul Beckers
Scott Jurek
Martin Fryer
Lopez Oswaldo
Serge Arbona

第六章  武士道と超馬道
偏差値教育の弊害
ノーブレス・オブリージュ
死生観と拝金主義
WBCに見る台湾人の資質
受け継がれるべきもの

終章  広島‐長崎423㎞完走記 IMG_5134







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“キャプテン”安藤大(あんどう ひろし)
トレイルランナーズ大阪代表
米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ
ランニング歴25年以上
トレイルランニング歴15年以上
コーチ指導歴12年以上

日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。

自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。

2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。

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