トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
今日の記事は、ある女性ランナーからの「立ち仕事で勤務後半に差しかったり、レースでも後半になって疲れがでてくると痛み出します。」いただいたメッセージがきっかけでした。
走り出して数歩の痛みが特徴的ですが、走り続けると痛みは一時的に解消、「足底筋膜炎」。長距離ランナーにはよくある症状です。これもがんばりすぎ傷害の一つ。
ラン歴が浅いのに急に走る距離を延ばしたり、走ることが楽しくなりはじめ頻度を増やした人、オーバーユースや偏平足、土踏まずのアーチが高い方に生じやすいと言われています。あと体重の重い方も注意が必要です。
冒頭の女性の方は、「距離を重ねるごとに右足のかかとが痛くなる。」という悩みのお声から、アーチが低く、ヒールフット(かかと着地)気味のフォームが足底筋膜炎を招いていると考えられます。ミドルフット、いわゆる足裏全体でやさしく着地するフォーム(人間が裸足で走るときのような)では、この症状は出ません。※いきなり裸足やファイブフィンガーズで走っても、そのようなフォームに変わることはありませんので、ご注意ください。
一度走る距離を減らしてみて、痛みが軽減されるかどうかを確認するのが一番ですが、テーピングや専用のインソールでアーチをサポートしてあげることでも緩和できます。日ごろの足裏マッサージも大事です。
すべてのケガや故障には、原因があります。
管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ。大阪府出身。2012年に起業、実践と科学的知見に基づいた指導は「具体的でわかりやすい」と初心者の指導に定評がある。歯に衣を着せぬストレートな物言いが評判。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。