トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
今日の記事は、ある女性ランナーからの「立ち仕事で勤務後半に差しかったり、レースでも後半になって疲れがでてくると痛み出します。」いただいたメッセージがきっかけでした。
走り出して数歩の痛みが特徴的ですが、走り続けると痛みは一時的に解消、「足底筋膜炎」。長距離ランナーにはよくある症状です。これもがんばりすぎ傷害の一つ。
ラン歴が浅いのに急に走る距離を延ばしたり、走ることが楽しくなりはじめ頻度を増やした人、オーバーユースや偏平足、土踏まずのアーチが高い方に生じやすいと言われています。あと体重の重い方も注意が必要です。
冒頭の女性の方は、「距離を重ねるごとに右足のかかとが痛くなる。」という悩みのお声から、アーチが低く、ヒールフット(かかと着地)気味のフォームが足底筋膜炎を招いていると考えられます。ミドルフット、いわゆる足裏全体でやさしく着地するフォーム(人間が裸足で走るときのような)では、この症状は出ません。※いきなり裸足やファイブフィンガーズで走っても、そのようなフォームに変わることはありませんので、ご注意ください。
一度走る距離を減らしてみて、痛みが軽減されるかどうかを確認するのが一番ですが、テーピングや専用のインソールでアーチをサポートしてあげることでも緩和できます。日ごろの足裏マッサージも大事です。
すべてのケガや故障には、原因があります。

管理人:トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。大阪府生まれ。2012年にランニングコーチとして起業し、全国のランナー500人以上を個別指導。説明は「わかりやすい」と学生からシニアまで初心者の指導に定評がある。自身も現役のランナーで実践的な指導は具体的。ランニング歴は24年以上、世界一周ランを目標に砂漠や北極マラソンなど28か国のレースに参加。2012年3月に『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、11年間でのべ1万人以上が集まる人気に。全国で山でのマナーや歩き方、走り方の啓蒙活動を行っている。ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回る「夢」を実現し、「グループで走る楽しさ」の魅力を伝え続けている。